臣等伏シテ方今政権ノ帰スル所ヲ察スルニ、上帝室ニ在ラズ、下人民ニ在ラズ、而独有司ニ帰ス。夫有司、上帝室ヲ尊ブト曰ザルニハ非ズ、而帝室漸ク其尊栄ヲ失フ、下人民ヲ保ツト曰ザルニハ非ラズ、而政令百端、朝出暮改、政情実ニ成リ、賞罰愛憎ニ出ヅ、言路壅蔽、困苦告ルナシ。夫如是ニシテ天下ノ治安ナラン事ヲ欲ス、三尺ノ童子モ猶其不可ナルヲ知ル。因仍改メズ、恐クハ国家土崩ノ勢ヲ致サン。臣等愛国ノ情自ラ已ム能ハズ、乃チ之ヲ振救スルノ道ヲ講求スルニ、唯天下ノ公議ヲ張ルニ在ル而已。天下ノ公議ヲ張ルハ民撰議院ヲ立ルニ在ル而已。則有司ノ権限ル所アツテ、而上下其安全幸福ヲ受ル者アラン。請、遂ニ之ヲ陳ゼン。
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平田篤胤神学と農業、日本文化
インターナショナル、グローバルなものにろくなものはない。故郷を失い、断片化したものからは真に深いものは生まれてこない。「技術革新」と「効率化」は文化や人間性を緩やかに破壊する。そして一度破壊されてしまえばそれはなかなか元に戻らない。
年功序列について
経団連もトヨタも「年功序列の維持は不可能」だというようになってきている。
だが、欧米でも年功序列終身雇用というほどかっちりした仕組みはなくとも、高年齢者の雇用はある程度保護され、首になりにくい状況となっている。
国民の大半は凡庸で、そもそも仕事なんか生活に支障がない範囲でしかやりたくないと思っているものだ。スキルアップの意欲に溢れ、より利益をあげるために寸暇を惜しんで働く人などごく一部である。それを失業と賃下げの恐怖で無理やり働かせてきたのが、資本主義の偽らざる姿である。もちろんこれは年功序列だろうがそうでなかろうが大同小異だ。しかしそのなかでもとりあえず凡庸な人間でもそれなりにやっていれば家族を養えるだけの収入を得ることができる雇用を確保することは重要だ。
ようするに民政とは、こういう凡庸な人間でもいかにその能力を発揮してもらえるだけの環境を整えるかだ。それは稼いでもらいGDPを増やしてもらうというだけでなく、子供を育ててもらうことなどあらゆることを含めた総合的見地から考えられなくてはならない。
解雇規制があるから経営を圧迫するのだとか(本稿とは関係ないが)法人税が高すぎるとか、そんな寝言に耳を貸す必要はない。そんなのはサラリーマン経営者を甘やかしているだけだ。社会的責任を放棄した企業に未来はない。
土民思想とはなにか
石川三四郎『農本主義と土民思想』には次のような一節がある。
土民は土の子だ。併しそれは必ずしも農民ではない。鍛冶屋も土民なら、大工も左官も土民だ。地球を耕し――単に農に非ず――天地の大芸術に参加する労働者はみな土民だ。土民とは土着の民衆といふことだ。鍬を持つ農民でも、政治的野心を持つたり、他人を利用して自己の利慾や虚栄心を満足するものは土民ではない。土民の最大の理想は所謂立身出世的成功ではなくて、自分と同胞との自由である。平等の自由である。
台風19号とダム建設
台風19号による各地の爪痕が徐々に明らかになってきた。
日米同盟の不都合な真実
在日米軍はソ連や中国から日本を守るためにいるのではない。有名な「ビンの蓋」論のとおり、日本を封じ込めるために存在しているのだ。米軍の矛先は常に日本を向いている。
社会の解体と自治のあるべき姿
新自由主義は社会を解体する。マーガレット・サッチャーは「社会なんてものはない」と言い放った。もっともこの発言は当時のイギリスメディアによる単純化が産んだもので、サッチャーの発言そのものではないようだが、新自由主義が結果的に社会の解体に動いてきたことは確かだろう。
伝統、共同体の力―資本主義は絶対の真理なのか
人は社会にさまざまな形でお世話になってようやく生きている。それはまるで社会に応援されているかのようだ。
いかに歴史を描くか
実証史学の不毛について再三書いてきた。
人はひとり、心のままに
人はひとりで生き、ひとりで死んでいく。