台風19号による各地の爪痕が徐々に明らかになってきた。
ネット世論では八ッ場ダムを建設したことで被害が少なく済んだ、この建設を止めさせようとした民主党政権はダメだったんだという、相変わらずの民主党悪口がはびこっている。別に民主党なぞ庇う筋合いはないのだが、このようなあからさまな政権擁護のことばがはびこっているさまをみると、ちょっと反発したくなる心理も芽生えてくる。
そもそもダムは河川の氾濫に対してどれほど効果があるのか、きちんと検証はされているのだろうか。人によっては「八ッ場ダムの貯水量など誤差の範囲」といった反論が出ている(https://www.news-postseven.com/archives/20191018_1470166.html?DETAIL)。
こうした意見の是非を検証する能力はわたしにはないが、例えば自民党政権が長年に亘って行ってきた、林業農業の軽視の影響はなかったのか、河川をコンクリートで固める影響はどうかなど、総合的になされるべきであろう。
わたしは政府が積極的に財政支出を行うべきという意見である。しかしそれはダム建設のような旧来の自然や文化を破壊するものでよいのか、問われなくてはならない。