bounan のすべての投稿
第二回、『靖献遺言』を読む会のお知らせ
第二回、『靖献遺言』を読む会の開催日時が決定いたしましたので、お知らせいたします。テキストは前回に引き続き、近藤啓吾先生の『靖献遺言講義』(国書刊行会)を使用します。また次回は第五巻の文天祥を読む予定ですので、文天祥の作として有名な『正気歌』と併せて藤田東湖、吉田松陰、広瀬武夫による同作も併せて味読したいと思います。『正気歌』のテキストは、槇不二夫著『正気歌詳解』(明治37年、文禄堂)を使用いたします。つきましては、振るってのご参加をお持ち致しております。ちなみに、第一回輪読会の内容は、今月末発行予定の『崎門学報』第六号において発表する予定です。
主催:崎門学研究会
日時:平成28年2月7日正午開始
場所:千葉県浦安市当代島1-3-29アイエムビル5F
連絡先:09018471627(折本)
「梅田雲浜先生生誕200年記念墓参報告」(『レコンキスタ』)
若林強斎『雑話筆記』輪読会再開
平成26年12月9日、崎門学研究会で若林強斎先生の『雑話筆記』55頁(近藤啓吾先生校注の『神道大系 論説編 13 垂加神道 下』収録)から輪読を再開。
周敦頤・程明道・程伊川、陰陽についてなど。
『崎門学報』第五号発行
崎門学の必読書、『靖献遺言』を読む会
〇開催趣旨
崎門学の必読書、『靖献遺言』を読む会 〇開催趣旨 『靖献遺言』は、山崎闇齊先生の高弟である浅見絅齊先生の主著ともいうべき作品であり、崎門学の必読書です。本書は、貞享4年、絅齊先生が33歳の時に上梓し、「君臣ノ大義」を貫いて国家に身を殉じた屈平、諸葛亮、陶潜、顔真卿、文天祥、謝枋得、劉因、方孝孺等、八人の忠臣義士の生涯、並びにそれに関係付随する故事が、厳格な学問的考証に基づいて編述されております。絅齊先生は、本書に登場する八人の忠臣義士に仮託して君臣の大義名分を闡明し、それによって婉曲に幕府による武家政治を批判したのですが、こうした性格を持つ本書は、その後、王政復古を目指す尊皇討幕運動のバイブルとして志士たちの間で愛読されました。なかでも、越前の橋本左内などは、常時この『靖献遺言』を懐中に忍ばせていたと言われます。また今年生誕200年を迎えた幕末の志士で崎門学者の梅田雲浜は、交際のあった吉田松陰から「『靖献遺言』で固めた男」と評されました。
そこでこの度弊会では、この『靖献遺言』を熟読玩味し、崎門学への理解を深めることを目的とした勉強会を開催いたします。開催は月一を目途とし、テキストは近藤啓吾先生が著された『靖献遺言講義』(国書刊行会)を使用いたします。本テキストは、近藤先生による親切な現代語訳が付いておりますので、我々の様な初学者でも何とか理解できるようになっております。ついてはこの機会に、本書を通して崎門学を学びませんか。
〇日時
平成27年11月21日午後三時から午後六時まで
〇場所
浦安市中央公民館 浦安市猫実4-18-1
〇主催
崎門学研究会(代表・折本龍則、連絡先・09018471627)
梅田雲浜先生生誕200年記念墓参のお知らせ
○開催趣旨
今年は幕末の志士、梅田雲浜(うめだうんぴん)先生の生誕200周年です。梅田先生は文化12年(1815)、若狭小浜藩の出身です。早くから京都や江戸に遊学し、江戸時代の中期の儒者、山崎闇斎が創始した崎門学を修め、天保24年、先生29歳の時には、京都にある望楠軒という塾の講主(塾長)に就きました。この望楠軒は、崎門派の若林強斎が忠臣楠公を仰いで命名した塾であり、君臣内外の大義名分を正し尊皇攘夷を説く崎門の学風によって天下の志気を鼓舞しました。
先生の生涯は、吉田松陰が「『靖献遺言』で固めた男」と評した通りに崎門学の精神に貫かれ、一介の浪人として困窮生活を強いられながらも、海内の志士に尊皇論を鼓吹して王政復古の端を開きました。なかでも、独断で不平等条約に調印した井伊大老の非を責め、幕府に痛撃を与えた「戊午の勅定」は、梅田先生の朝廷への働きかけによるものとされています。このように、先生は顕著な活躍をしましたが、それが故に幕府から尊攘派の主魁と目され、安政の大獄では、およそ百二十人いたとされる検挙者のなかで最初に検挙されました。そして幕府による過酷な取り調べの末、安政6年の9月14日に獄死し、亡骸は現在の東京台東区にある海禅寺に埋葬されました。
そんな梅田先生の生誕200年にあたる今年は、先生の生地小浜や主たる活躍の舞台となった京都で各種の記念行事や法要が営まれ、幕末勤皇運動の魁として先生が果たされた功績を顕彰する動きが広がっているのみならず、昨今の安倍政権による安保法制やTPPなど、国家の根幹に関わる諸問題に対処する糸口を見いだす上においても、梅田先生の功績を顕彰する必要性は以前にまして高まっていると言えます。
しかし、そうは言っても、吉田松陰や橋本左内、西郷隆盛等維新の元勲に比して、先生の事績はその重要性の割に世間であまり知られていないのが実状です。また、先生と生年が同じ井伊直弼が、違勅によって不平等条約に調印したばかりか、孝明天皇の廃立を策した大罪人であるにもかかわらず、国元の彦根を始め一部の間で「開国の元勲」と称えられているのに比べると、梅田先生の殊勲はいまだ正当に顕彰されているとは言えません。
そこでこの度、私ども有志は、梅田雲浜先生の生誕200年を記念して、上述した海禅寺にある先生の墓所をお参りし、先生のご遺徳を賛仰するとともに、当日用に作成した資料の配布等を通して先生のご功績を顕彰し、以てその志業の継承を期するものであります。
つきましては、諸兄に於かれましては、ご多忙中大変恐縮ではございますが、何とぞ万障お繰り合わせの上、ご参集くださいますよう、謹んで宜しくお願い申し上げます。
○日時
平成27年11月28日(土曜日)
午後一時開始午後二時終了
○場所
海禅寺
住所:東京都台東区松が谷3-3-3
○参加費
無料
○主催
崎門学研究会
(代表・折本龍則、連絡先・09018471627)
『月刊日本』坪内隆彦氏論稿を掲載いたしました。
タイトルは「東湖の神儒一致―固有と普遍の統合」(『月刊日本』平成27年9月号)です。