保身の思想と売国


山本太郎議員が入管法改正のとき、「賛成する者は二度と保守と名乗るな! 官邸の下請け! 経団連の下請け! 竹中平蔵の下請け! この国に生きる人々を低賃金競争に巻き込むのか? 世界中の低賃金競争に。恥を知れ! 二度と保守と名乗るな! 保身と名乗れ! 保身だ!」と叫んだそうである。まさに至言である。政治家にして愛国心がなく金儲けばかり考えているさまは絶望的ですらある。

例えば中共には数々けしからん面がある。だが、中共はアジアの覇権や国際外交の席巻に向けて日々軍事外交努力を惜しんでいない。一方我が国は官民あげて移民や外国人観光客を呼ぶことばかり考え、外交は対米追従の姿勢を崩そうとしない。世界が中共をみることがあっても日本をみることがないのも当然だ。

政治家や官僚は国を救わない。議会政治になどわずかの期待も持つべきではない。ましてや自民党の太鼓持をするなど論外である。
マルクス主義も資本主義も、モノやカネを問うているのであって、心ではない。勇気や夾侍、協動を問うのは伝統思想の側である。
結局、命大事、死ななきゃ何でもよろしいという保身からは、売国しか生まれてこないのである。
現代日本人は共産主義の迷妄から覚めたが、返す刀で資本主義への迷妄を深くした。それでは国は救えないのだ。

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