いわゆる「日本国憲法」には、欺瞞が含まれている。軍備を持たず周辺諸国民の公正と信義に期待するとしていながら、実際は日米同盟という対米依存体制によって国防がなされている欺瞞である。
安倍内閣も憲法改正を目指しているが、この対米依存体制に手をつけようとしていない。こうした状況での憲法改正は非常に危険である。まず日米同盟を破棄し、次に日本国憲法を(改正ではなく)破棄すべきである。
結局戦後日本人が日本国憲法=日米同盟体制で放棄したものは、戦うことも辞さない義を胸に抱く生き方ではないか。己の身のみやすかれと経済成長に狂奔したあさましい生き方を肯定したのが戦後であった。魂の理想を貫く良心の力が退行してしまった。
「独立」という概念が日本国憲法=日米同盟体制には決定的に欠けている。政治上、経済上、道徳上、学問上の独立である。こうした独立を重んじるために、戦前の人は「皇道」という言葉を使った。皇道とは、人と人との関係を権力関係とせず、道義の関係とすることである。自分自身が真剣に生きようとしたとき、皇道は重要な概念である。自らの内に潜む義の魂をあくまで守って、自己の本分を尽くす。独立は、ここから始まるのである。
「中国の脅威」という、日米安保体制を解消できない最大の障壁には1ミリも触れられていないのには笑ってしまった。アジア主義の立場からすると、「中国の脅威」は幻想であって、対米依存を解消しさえすれば、薔薇色の友好関係が展望されるのかもしれないが(こういう点が左翼的親中主義と同様の誤謬を犯している気がしてなりません)。
戦後日本は「対米依存体制」だったと指摘しているが、アジア主義思想は「対中依存体制」だったとしか思えません。貴殿の「中国の脅威」に触れまい、これに触れるとアジア主義の理想が根底から崩れさる、自分の思想的立場を守りたい、という「忖度」に支えられた文面を見るに、こうした懐疑は深まります。
二言目には「独立」というが、「アジア」という歴史的な裏付けのない国際秩序に対して日本を従属させようとするアジア主義は、「西側諸国」という歴史的な裏付けのない国際秩序に対して日本を従属させようとする反共主義・親米主義・西側グローバリズムと同様に、独立を阻害する思惟でしかないのでは無いか、両者は何が違うのか。この問いに答えなければならないのではないですか。
「中国の脅威」と「対米依存」は、日本の独立を阻害する二大要因であると共に、両者は緊密に連結しているのだから、両者を同時に相手にしない限り、米中どちらかに傾斜した議論にしかなり得ない。この陥穽に嵌っているのが貴殿で、「中国の脅威」」を軽視しながら「対米依存」を攻撃しても、それは独立ではなく中国に利する結果しか生まないでしょう。すなわち、対アメリカでは国賊にならずに済むかもしれないが、対中では売国奴を演じる羽目になるわけです。
攻撃的な文面になったかもしれませんが、こうした陥穽を克服した先に、アジア主義がより膾炙する道が開かれるかと思われますので、老婆心ながらコメントを差し上げました。
@名無しさん
決して「中国は脅威ではない」というつもりはありませんが、現に基地という名目で日本の国土を簒奪し、同盟という名目で国防機密を奪い、改革要望という名目で日本の国政を左右する米国が第一の脅威に決まっているのであって、これを抜きにして「独立」など語れるはずがありません。
返す刀で日中同盟論でも言えば問題なのでしょうが。
私などはむしろ大東亜戦争的米中双方攻撃の破れかぶれ論と言われる人間ではないかと思いますが。
国を守るのはともかく、「日本国憲法を破棄しろ」というのは暴論ではありませんか。
既に現行憲法は帝国憲法より長く運用されてますし、この70年間天皇は勿論、政治家、国民
全て至るまで憲法として扱ってきました。
何故今頃になって破棄ができるのですか。
施政者が気にいらないといって、いとも簡単に破棄できては悪しき前例を残すことになります
我が国の弱体化を目的として、GHQ(アメリカ)の圧力によって、制憲過程に瑕疵があるのは確かですが
それでも帝国憲法の改正手続に則って改正されました。
さらに天皇の上諭と御名御璽の価値は重いものです。
天皇が裁可された憲法を仮初にも破棄することができますか。
昭和天皇は昭和22年、憲法について歌を御詠みになられました
うれしくも 国の掟のさだまりて あけゆく空の ごとくもあるかな
もはやこれ以上言うことはないでしょう
@通りすがりさん
間違っているものは何百年経とうが何千年経とうが間違っています。正しくなることはありません。
日本国憲法は内容からみて、憲法というより占領下の統治方針でしかなく、日本国憲法が有効な限り日本は独立国とは到底言えません。
久しぶりに見ました。
天皇による祭政一致を目指す人的には、昭和天皇が共産主義を恐れてアメリカに頼り日米安保に依存させた事はスルーなのですか?
また、今の天皇や皇太子は、日本国憲法護憲なのもスルーなのですか?
それと日米同盟の破棄と日本国憲法を破棄するという事は、サンフランシスコ講和条約の破棄にも繋がる事ですがその後をどうするか課題的なビジョンはあるのですか?
日本は貿易で成り立っている国ですが、基軸通貨である米ドルを握っているアメリカに敵対して、経済制裁を食らったら破綻するのは目に見えてますが。
もし、そうなったらそれこそ中国が何をしてくるかも分からないですしね。
天皇親政は天皇独裁ではありません。
でないとあなたのように虎の威を借る狐、佞臣がはびこることになります。
日米同盟についてもフィリピンなど米軍基地を追放した例などもあるのに即亡国であるかのように言うのはアメポチ恐怖症でしかありません。
あとわが国は世界でも有数の内需が強い国であって、貿易立国だなどというのも誤っています。
>>7
それで、昭和天皇が共産主義を恐れてアメリカに頼ったという事実と今の天皇と皇太子が護憲という事に対してどうなの?という話は全面スルーですか。
それと私は、ただ上記の事実に対してどうなのかとレスしただけなのに、どこら虎の威を借る狐やら佞臣やらに認定されるんですか?
論議のすり替えですか。
それとお得になって出してきたフィリピンもその後、中国がきな臭い動きをしたんですよね。
それと日本は殆どの資源を輸入しているという事実は、全面スルーですか。
ブログ主さんの他の記事を少し見ましたが、戦前賛美の右翼的には、アメリカに経済制裁をされて石油を止められるのが理想なのですか?
北朝鮮は、世界中の国と国交を結んでますが、アメリカを敵にしただけで経済制裁を食らって中国の後ろ盾で細々と国を維持している状態なのはご存知なんですよね。
陛下には陛下の、わたしにはわたしの考えがあります。大御心は重要ですが、過剰に忖度すれば佞臣がはびこることになります。
北朝鮮、よいではありませんか。中国の庇護下にいるかのような報道もありますが、そうとも言い切れない面があります。核武装し、さまざまな国際情勢のあやを利用し生き残っていく。大事なことです。エネルギーに関しても同じことで、世界はアメリカだけではないということです。
もちろん北朝鮮も完璧ではないし、日本人にとっては拉致などさまざまな問題がありますが、外交と言えばアメリカしか見えず、トランプをノーベル賞にだのとおべんちゃら言っているだけのバナナの安倍総理よりよっぽど立派でしょう。
>>10
要は、一般人には天皇を敬えと言うが、当の天皇のお言葉でも自分達の意に沿わない事は、スルーなんですか。
現憲法の護憲派だったら天皇は象徴だからていう事で天皇のお言葉をスルーしても筋は通ると思いますが、天皇親政云々て主張している人が天皇のお言葉スルーは筋が通らないんじゃあないですか。
それともブログ主さんのいう天皇親政は、天皇親政とは名ばかりの醍醐天皇の時代の時のような、藤原氏のポジョンが欲しいという事ですか?
それは奸臣ではないんですか。
北朝鮮は一般国民の生活は困窮しているとの事ですが、日本も日米同盟破棄やら日本国憲法破棄やらをしたら、アメリカには敵対行為とみなされて経済制裁をされたら北朝鮮並に日本の一般国民も困窮する事は容易に予想できますがそこのところはスルーですか。
四方を海に囲われている日本だと、アメリカに海上封鎖されたらあっという間ですよ。
戦前賛美の方だったら戦前にもアメリカに敵対して石油を止められて日本が苦しくなった歴史的事実は、ご存知なんですよね。
中国とロシアも今は日本がアメリカ側にいて経済的にそこそこ力があるからまだしも、日本がアメリカに敵対してアメリカに見捨てられたら中国やロシアからも何をされるかも分からないですが。
私の意見を採用するか否かも、私を処分するか否かも陛下がお決めになることということです。
敬うというのはまったく同じことを言わなければいけないのでしょうか。それは論理の飛躍があるように感じますが。
国際情勢の話は、仮定の話を云々しても仕方ない面もありますが、少なくとも自力で立とうとしない国を許すほど国際社会は甘くないと考えます。「周りの国が強いし怖いからしょうがない」などと言って妥協を重ねていたら、ズルズルと属国化されるに決まっています。現にわが国も米軍の武器を大量に買わされたり、「おもいやり予算」などと言ってカネを払わされたりしています。領土をほとんど取られないのは取るメリットがないからでしょう。当たり前ですが私は議員でも権力の座にいるわけでもありません。在野にいる人間として、現実云々よりもまずは意志を示すことが重要と考えます。
ところで私にあれこれ言ってきておりますが、あなたは日本をどうされたいのですか?
>>12
ブログ主さん自身が>>10で
>さまざまな国際情勢のあやを利用し生き残っていく。大事なことです。
て言っていますが、現在の時点で日本はその国際情勢を利用してアメリカの下で生き残っているんではないんですか。
それとアメリカから武器を買ったり思いやり予算を払った方が、国防的には現在のところ効率的だとは思いますが。
個人的には、いずれ日本が自主独立をするとしても今の時点では、アメリカには逆らえないからとりあえずは今のところアメリカには、敵対的な事はせずにいるべきだと思いますが。
それとアメリカに敵対する前に、まず日本は食料自給率をあげたり自然エネルギーの開発とかするべき事もあると思いますが。
昔、浜田幸一がテレビタックルで、「今はアメリカ様には逆らえないが、自主独立を諦めたらいけない。」と言ってましたが最もだと思います。
たしかにおっしゃられることは「効率的」ではあるでしょう。一方で国民としてアメリカへの怒り、独立への強い意志を示さなければ、「自主独立を諦めてはいけない」と口先では言いながら腹の底ではとっくに諦めている、そんな政治家を量産してしまう。いや、もうすでに安倍総理をはじめとしてそうなっているというのが私の現状認識です。
>>14
ブログ主さんが、アメリカへの怒りや独立の意思を示すとしても、いきなり日米同盟破棄やら日本国憲法破棄やらと言っても支持する人はごく一握りだと思いますが。
はじめの話に戻りますが、アメリカから独立する意思はともかく、具体的なビジョンがないと殆どの人は「アメリカから独立してその後、どうするの?」と思われて、アメリカから独立するのが非現実的だと思われそうですがね。
まぁそれは個人の好みの問題でしょう。
わたしは「現実的」な政策など現状維持に決まっているので全然興味ない(そもそも議員でも高級官僚でもない人が「現実的」な政策を語ること自体非現実的)ですが、そう思わぬ人もいるでしょうね。