書評  荒谷卓『サムライ精神を復活せよ!』


いつからだろう。「グローバルスタンダードに従え」と当たり前のように叫ばれるようになったのは。

いつからだろう。市場が要求するルールが、まるで絶対的規範であるかのように大手を振るうようになったのは。
現代社会はとにかく経済成長しなくてはならないと、何か脅迫観念のようなものに取りつかれている。
競争原理に支配された世ではふるさともすべて都市に変えられた。そして、私もそうだが、本当の田舎をしらない子どもが量産された。
だが、アイデンティティのない人間は存在しない。グローバリズムはアイデンティティと齟齬をきたし、世界中で軋轢が表面化しはじめた。
「現実的」な政策の次元ではなく、もっと根元的な価値観から改めていかねばならないのではないか。

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