外国人を酷使しなければならない―道義の退廃


今治タオルが外国人技能実習生の酷使で炎上している。
しかしこれは技能実習制度の闇の氷山の一角だろう。そもそも発展途上国支援であった技能実習制度が超低賃金労働の隠れ蓑になっている状況を見てみぬふりをしていたからこうなる。
外国人留学生も同様に法の網をくぐり抜けて酷使されている。
誰かが誰かを酷使しなければ成り立たない現代の「便利なくらし」とは何なのか。根本的に見直されるべきではないのか。

出井康博『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』を読んだときも、東京が蜃気楼の大都市に思えて呆然としたことを思い出す。

わが祖国は恥ずかしい国に成り果ててしまったものだ。これも利益を見て道義を見ぬからだ。

コメントを残す