高橋清隆著『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』についてアマゾンレビューを投稿いたしたしたので下記転載いたします。
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政治に絶望しかけている人へ
反ジャーナリストの高橋清隆氏の新著『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』が刊行された。
高橋氏は「れいわ新選組」代表の山本太郎を「れいわブーム」が起こる前から全国津々浦々追い続けた人物である。
いくつかネタバレにならない程度に印象的だった一節をご紹介したい。
高橋氏が山本太郎に興味を持ったきっかけは、地元新潟での演説会であった。
高橋氏は両親の高齢化に伴い新潟に帰省していた。その際に山本太郎の演説をたまたま目にし、心打たれた。すぐに新潟での生活のための仕事をやめ、夜行バスで上京。山本太郎の遊説を追いかけはじめたのである。
高橋氏はビールケースに乗って演説する姿に、高橋氏の地元新潟県が生んだ政治家田中角栄との相似を見る。角栄も人が20人程度しか集まらないような雪深く交通の便が悪い場所でも、ビールケースに乗って演説を行った。YouTube等を活用する方が効率的であるにもかかわらず、あえて全国津々浦々遊説してまわる山本太郎の姿に、角栄の面影を感じたのだ。
現在のわが国では、「どうせ変わらない」という無力感が人々を支配している。「与党も支持できないが野党にも期待できない」という無党派層が多数派を占める。与党は経団連の使い走りであり、野党は連合の操り人形である。そんな中で、どこの団体の支持基盤も持たない、国民の支持だけが頼りの稀有な政治団体が登場したのである。それが山本太郎率いるれいわ新選組なのである。
日本人は、政治をあきらめていないか。しかし、政治でなければできないことはたくさんある。政治をあきらめかけている人にこそ、手に取っていただきたい一冊である。